火星の月の下で

日記がわり。

○網羅的なロシア文学通史を探している

ロシア文学通史を探してたんだが、どうもいずれも帯に短し襷に長し。
伝統的姿勢だと19世紀が叙述の核になって、18世紀以前と20世はがかなり手薄。
逆に近代解釈のものだと、一応かなり網羅はされてるんだけど、ソヴィエト社会主義的な見方が主流で、ロマン派とか芸術至上主義とかがかなり希薄、もしくは否定的叙述になる。
そのへん、伊、英、独、仏、西、といったあたりの文学史、および日本語にはまだあまり移されてないけど北欧の文学史、なんかはデータとしての文学潮流と、歴史、それに編著者の主義主張がたとえ対立しててもきれいに書き分けられているものが多いのだが、どうもロシア文学通史ではどっちかに偏りすぎてるものが多くて、難しいね、まぁ、単純にそういった書籍をまだ見つけられていないだけなのかもしれないが。